串に刺さった干し柿に仰天した話
飾りには、それぞれ意味がある。
そうと知っていても、見慣れないものは、
「なんでこんなことしてるの?」と、つい思ってしまう。
大阪の、あるお宅にうかがって
玄関先に飾られた鏡餅を見て、目を疑った。
↓ こんな感じ
関西圏では、よく行われていて
一説によると、三種の神器に見立てた飾り付けなのだとか。
鏡餅は、鏡。
橙が、勾玉。
剣が、串柿。
串柿自体にも、意味がある。
「かき」という音は、「嘉来」
つまり、嘉いこと、おめでたいことが来る、という意味に通じる。
串柿の見た目も、財や宝が串で刺したように集まる、ところを
彷彿させる、ということらしい。
なんと、串柿の個数にも、意味があるのだそうだ。
記事冒頭の画像にある
戦闘力強そうな、長い串柿には
10個の柿が並んでいる。
2 - 6 - 2 のフォーメーションだ。
いつも にこにこ (2個・2個)
仲睦まじく (6個)
ということ、らしい。
近年は、コンパクトなマンション住まいの方などに合わせて
小ぶりの串柿も出回るようになったそうで
こちらは、5個。
単に、半分のサイズにしただけか、とナメてはいけない。
一人ひとり (1個・1個) が
みな (3個) 幸せに
という意味が込められている、というではないか。
鏡餅の正面に垂らした昆布といい (よろ昆布)
縁起物には、おめでたい意味づけが多い。
だじゃれというと、しょうもない感じに聞こえてしまうけど
言霊、なのだよね。
ハロウィーンが終わると、街が一気にクリスマス化する。
その横で、別の赤白が並び始める。
それらと一緒に、串柿もまた並ぶのだろう。
昨日、干し柿栗きんとんなるお菓子を食べた。
干し柿の中に、栗きんとんが入っていた。
この栗きんとんも、おせち料理でよく見る「栗きんとん」とは
ちょっと(どころか)趣が異なる。
↓ まさに、コレ
柿と栗。秋の味覚。
美味しかった…けど、次は
別々に食べたいかな。