カウンセライター沙良の綴方

カウンセラー(公認心理師)でライターの沙良が、仕事や日常のことを徒然に書き綴ります。

自分一人では抱えきれなくなったときには

 

しんどいときは、たよっていい。

 

弱音吐いてもいいし

助けて、って言っていい。

 

 

なんでも自分でできないと、

そのくらい、自分でなんとかしなきゃ、

そう思いがちだし

実際、そう要求されることはあるけれど

 

それができないときも、ある。

 

 

もちろん、なんとかするための努力を放棄していい、ってわけじゃない。

けど、心のエネルギーが枯渇しているときには、どうしようもないのだよ。

 

どんなに優れた性能を持つ「スーパーカー」とかでも

ガソリンがなければ、その性能が発揮できないのと同じ。

 

 

 

 

持ちつ持たれつ、ってコトバがある。

 

いまは、自分一人では抱えきれない「重さ」を

周りの力を借りて、一緒にもってもらうとき、なのかもしれない。

 

そして、また元気になって、誰かを支えるチカラを取り戻したら

今度は、あのときの自分のように

一人では抱えきれない重さに潰されそうになって困っている誰かに

寄り添って、そっと支える手を差し出そう。

 

 

お互い様、なのだ。

一人で生きているのではない、お互いに支え合って世界は回っているのだ。

 

自分ひとりでは抱えきれなくなったときには

「ちょっと話を聞いてくれる?」って、言ってみよう。

 

友だちに言うのが難しかったら、専門家が対応してくれる機関だってある。

無料で相談できるところだってある。

 

解決はしないかもしれない、けれど話すだけでも心の重さは軽くなる。

 

ことばにすることで、自分が何でこんなにシンドいのかわかって、

「わかる」ことでもまた、心の重さが軽くなるかもしれない。

 

「言ってみるものだ」というのは、心の重さを軽くするのにもあてはまると思う。

 

その勇気をもつか。

もてるか、でなく、もつか。

 

 

自分ひとりでは抱えきれなくなったときには

心のエネルギーが枯渇しきってしまう前に

「ちょっと話を聞いてくれる?」って言って、話をしてみよう。

 

話すことで、きっと何かが動き出すから。